垂統秘録
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】佐藤信淵(元海・百祐・椿園)作。佐藤信昭(昇庵)・大久保融(楽水)書。織田完之・衣笠済校。
【年代等】文政6年頃作。安政4年10月、佐藤信昭(昇庵)序。明治10年2月刊記。明治11年6月、織田完之序。明治11年11月刊。[東京]有隣堂板。
【備考】分類「政治」。『垂統秘録』は、産霊の神教の実施とは、すなわち国内体制の整備再編成であって、これなしにはヨーロッパ列強に対して、我が国の自己主張はできぬというところから発した。国学の見地よりする経世済民策である。信淵の国家主義の思想をよく示すものであって、政治経済学説としての粗漏は否定できないが、当時の尊皇思想の先駆としての資料的価値がある。信淵の子、信昭による本書跋文は、よく本書の趣旨を説明している。いわく、「若し能く此を用ひて国家を治むるときは、其国勢日に新に月に盛にして、永久式徴するの患害ある事無く、其統を万世に垂れんこと疑ひなし」。信淵の経済論は商業私営の禁であり、国家の役人として国家意識に徹して各自の天分を発揮せしむべきで、封建領主も領民も全て国家人であり、天皇の民たるの自覚に生きることを説き、天地の神意を奉り、これを行うのが政治の要諦であるとしている(「日本思想史文献解題」参照)。/『垂統秘録』は、佐藤信淵が、先行する著《経済要略》第4〈垂統〉の内容を詳細に述べ、国家の理想像を描いた書。口述(1832年ころと推定)を息信昭と門人大久保融が筆記したもの。死後1857年(安政4)成る。5編のうち3編は消失し、六府、小学校の2編が残る。日本全国に〈三台、六府〉を設け、人民を〈草、樹、鉱、匠、賈、傭、舟、漁〉の八業に分属させる、一種の国家社会主義的な日本像を提起した(コトバンク)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし
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